2009-06

ローズマリ・サトクリフのワンコ

中公新書で、小山慶太さんの『犬と人のいる文学誌』が発刊されました。すでに毎日新聞の書評にも取り上げられているので、多くは触れませんが、4章までの前半と後書きは大変面白く読めました。著者の小山さんは、柴ワンコ2頭を飼い、多摩川で迷子の老犬を保護し最後まで面倒をみた、尊敬すべき同志です。老犬に対する優しい眼差し、さらに谷口ジロ―の『犬を飼う』の紹介は胸を打ちます。


犬の舌
(12年後の老犬)

ただ5章以下については、今更『フランダーズの犬』の紹介をされても戸惑いますし、ワイルドの『幸福の王子』にはワンコは出てきませんので、ページ数不足を補ったかのかなという気がしないでもありませんでした。

この本を読んでいて、犬の活躍する児童文学を思い出しました。『ともしびをかかげて』など、ローマ・ブリテン4部作で有名な英国の文学者、ローズマリ・サトクリフの一連の作品には、必ずといっていいほど犬が登場します。サトクリフはよほど犬が好きだったのでしょう。ワンコが出てきても超犬的な大活躍をするわけでもないのですが、作品を奥深く楽しいものにしていることは確かです。

17世紀の英国を舞台にした『はるかスコットランドの丘を越えて』(ほるぷ出版)には、キャスパーという犬が登場するのですが、これは並みの人間以上の活躍をするので、今でも良く覚えています。残念ながらこの本は現在品切れのようです。


太陽の戦士


今日は、代わりに『太陽の戦士』(岩波少年少女文庫)をあげておきます。体に障害を持った少年が、挫折を乗り越え、家族や友人、愛犬の力を借りて大人に成長する物語です。この中で、少年が手に入れたワンコが活躍します。少年とワンコとの出会い、優秀なワンコにしては控えめですが、重要な役割を果たした活躍ぶりが印象に残っています。小学5年生以上、でワンコ好き、物語好きな人にお勧めです。表紙に使われている挿絵もワンコが描かれているようですね。


人と犬


成長の物語と聞いて、レイはけげんな顔をしています。レイに指摘される前に、「現代は、飼主を含め大人とはいえない大人が多い気がします」と言っておきます。私もいつか大人に成長したいと思います。

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レイは2008年2月7日生まれの5姉妹の長女?です。
今のところ社交的、外出大好きですが、意外と慎重なところがあります。

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