2017-06

メータの祈り

3月11日、東京で地震にみまわれた指揮者、ズービン・メータは、帰国後、再度日本を訪れ、4月10日のチャリティコンサートで、N響を率い、バッハのG線上のアリアとベートーベンの第9交響曲を演奏しました。

もちろん演奏そのものも素晴らしかったのですが、演奏前のメータのスピーチも感動的な内容でした。

 「・・・・まさに桜が満開となる今日、避難所でいまだ闘っている東北の被災者の方々が、一年後そして
 それ以降も一生、桜を楽しむことができるようになっていることを祈るばかりです。今日、私たちは被災者の  方々、そしてそのご家族やペットのことを考え、彼らの無事を祈ります」

メータは、ペットにも祈りを捧げ、演奏しました。スピーチの全文は、こちらでみることができます。メータ家にも可愛い犬か猫がいるのかもしれませんね。

第9で唄われるシラーの「歓喜の歌」には次の一節があります。(訳 西野茂雄)

 ひとりの友の友であるという
 大きな幸運を引き当てた者に、
 やさしいひとりの女を妻となし得た者が
 歓呼の声をあわせるがいい!
 そう、この地上でただひとつの人の心でも
 自分のものと呼び得る者も!
 だが、それができなかった者は、涙を流し
 すごすごとこの仲間から離れ去るがいい!

実は学生時代、この部分に納得がいきませんでした。何で友達が一人もいない人を排除しなければならないのか? その人こそ可哀相ではないかと思っていました。よく見ると、友達が一人もいない人などいない。この世の生きとし生けるもの全員で歓喜の歌を唄おうという解釈が正しいようです。シラーの詩は次のように続きます。

 この世の生きとし生けるものは
 自然の乳房からも歓喜を飲む。
 善人も、悪人も、すべての者が
 自然のばら色の足跡に従う。

 自然は私たちにくちづけと、ぶどうと、
 死もわかち得ぬひとりの友を与えた。
 うじ虫には官能の悦が与えられ、
 天使は嬉々として神のみ前に立つ。

メータにとって、ペットが友であることが自明なことなのでしょう。それは私達も同じです。「死もわかち得ぬ一人の友をあたえた」とのメッセージが込められていたに違いありません。

4月23日土曜日は、レイ地方、1日雨が降ったり、あがったりのはっきりしない天気でした。ソメイヨシノは散り、八重桜と大島桜ががんばっていました。雨の合間に川の上流に足をのばしました。


2011八重ザクラ1


いつものようにお座りのとたんに笑顔が消えます。土手をあがって、桜のトンネルにむかいます。


2011八重ザクラ2


土手の上の八重桜、辛うじて花が残っていました。「待て」と言われると、表情ばかりかポーズも同じになるようです。


2011八重ザクラ3


これで、今年の桜は見納めです。メータの祈りのように、被災地の方々が最愛の友とともに、一年後そしてそれ以降も一生、桜を楽しむことができるようになっていることを心から願います。
 

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がんぱっぺ!! 東北、東北応援ステッカー

16歳の豆柴ケンポコ君や15歳の真央ちゃんが活躍する「新! ケンポコとへんてこな仲間達」のめぐめぐさんが、書かれた東北応援のイラストです。


がんばっぺ


このイラストをもとに保護犬出身の武君のパートナーたかぼんさんが、発起人となってステッカーができました。1枚500円で郵送料など実費を差し引いた売上が宮城で被災犬救済活動を行っている動物愛護グループ「アニマルピース宮城などに義捐金として寄付されます。

私のもとにも昨日2枚ステッカーが到着しました。


スッテカー


保護センターやシェルターには、多くのワンコが収容されているようです。今後飼い主の見つからないワンコや事情により飼えなくなるワンコも出てくると思います。一過性ではなく、長く被災したワンコやニャンコの応援ができればと考えています。


ステッカー


4世帯に1世帯がワンコやニャンコを飼っている現在、メンタルヘルスの面を含め、ペット保護活動は復興のために必要だと思います。

今日、NHKの「クローズアップ現代」で放送されていた福島県浪江町。自然に恵まれた環境のもと、動物好きの家族の愛情を一身に集めているナッツちゃんという柴犬がいます。3月11日の地震、津波、原発事故で、ナッツちゃん一家は避難所から親戚宅に移っているようです。ご一家全員無事とのことですが、また1日でも早くブログでナッツちゃんの笑顔が見られることを願っています。

亡き友から託されたこと

今回は悲しい話なので、苦手な方はパスして下さいね。

先日、私の高校時代の同級生が、小学校6年の息子さんとワンコを残して亡くなりました。見舞いに行ったとき、家族が揃っているのをみて、友人は家族に「犬の散歩は? 」と声をかけるほどワンコのことを気にしていました。ご家族は、いざとなったらアルルスさんに頼むと答えたところ、友人は安心したように「アルルス、宜しく」と言いました。

ワンコは友人が入院して以来下痢が続き、誰かが車で帰宅すると、友人も一緒に帰ってきたものと思って、寒い玄関で一匹で15分くらい待ちつづけるそうです。

友人は、小学生時代、mixの犬を飼っていました。当時の田園地帯では犬は放し飼いのところが多く、友人のワンコは、毎日小学校まで見送りについてきていました。ところが遠足の日、学校から出てきたバスを追いかけ、そのまま行方不明になってしまいました。数日後、交通事故の犠牲になったワンコが見つかったそうです。ワンコは友人がどこかに行ってしまうのではないかと考えたのかもしれません。友人はその後、ワンコを飼うことができませんでした。

その後、家族から説得されて久しぶりに飼ったのが、今のワンコです。今度は自分が先だってしまいました。人のペットロス同様、あるいはそれ以上にワンコにとって飼い主とのわかれは辛いのでしょう。友人にとっては息子さん同様、ワンコのことが気がかりだったのでしょう。

友人が病床から送ってきたワンコの写真です。枕元にもワンコの写真が置いてありました。

ワンコ

かわいいパピヨンです。このパビヨン君には残された家族から溢れんばかりの愛情を注がれ続けられるのは間違いありません。でも友人との約束ですから、このパビヨン君と散歩に行ってみるつもりです。おそらく友人は、私がお墓参りに行くより一緒に散歩に行くほうを喜んでくれるでしょう。ワンコを通して友人がこれからもまた何か語り続けてくれるような気がしています。冥福を祈ります。

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Author:アルルス
レイは2008年2月7日生まれの5姉妹の長女?です。
今のところ社交的、外出大好きですが、意外と慎重なところがあります。

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