2017-09

犬を捨てる人たちへ

イギリスの動物保護団体ドッグ・トラストが2008年に発表したもっとも呆れた犬を捨てる理由のリストがあります。シェルターに持ち込んだ人たちのコメントです。担当者は呆れて返す言葉もなかったようです。

イギリスでは子犬をクリスマスプレゼントに贈ることがあり、貰った飼い主が飼いきれず捨てるケースが目立っていた時期があったようです。「犬はクリスマスのためだけでなく、一生のもの」という戒めの言葉があるそうです。

しかし、このような人たちにこそ、アドバイスが必要ではないでしょうか。僭越ですが、私が回答案を作ってみました。翻訳に自信がないのですが、直しのコメントをいただけると助かります。


1. "My dog doesn't match the sofa."
 私の犬はうちのソファに似合わない

答 確かにあなたの着ている服も似合っていないようですが、どちらを始末しますか?。それともセンスを磨きますか? 


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2. "The dog looks evil and has different coloured eyes, just like David Bowie."
 この犬は悪魔のように見え、ディビッド・ボウイのように左右の目の色が違う。

答 ディビット・ボウイは悪魔ではありません。悪魔だったら、犬を捨てるかもしれません。

3. "My black dog doesn't match new white carpet, can we swap him for a white dog?"
私の黒い犬は新しい白いカーベットと合わないので、白い犬と交換してくれないか?

答 犬は歳をとると白っぽくなるし、カーペットは黒ずんでくるので、もう少しの辛抱です。

4. "My current dog is too old, can we swap for a puppy or younger model?"
私の今飼っている犬は歳をとり過ぎた、子犬かもっと若い犬に換えてくれないか。

答 あなたに対し奥さん(ご主人)もそう言っているのではないですか? まずご自身の心配をしてはどうですか。


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5. "My dog ate the Christmas turkey cooling on the worktop."
私の犬は調理台で冷やしていたクリスマス・ターキーを食べてしまった。

答 あなたは、愛犬に良いクリスマスプレゼントができたと思います。犬にとってもあなたにとっても素晴らしいクリスマスになったでしょう。羨ましいくらいです。


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6. "My pet guinea pig got worried with a dog in the house."
私のモルモットが家の中で犬を怖がっている。

答 そうかもしれませんが、あなたのような飼い主と一緒に家の中にいたら、全ての動物が怖がるでしょう。


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7. "The dog opened all the presents on Christmas Eve."
この犬は、クリスマスイブにプレゼントを全部開けてしまった。

答 日本ではクリスマスイブにプレゼントを開けるので、問題はありません。日本ブームを寿司だけで終りにしてはもったいないと思います。

8. An owner who accidentally knelt in dog mess while cleaning it up brought the dog in the very next day.
犬の糞の片付け中、誤ってその上に跪いてしまった飼い主が、翌日その犬を連れて来た。

答 そんなことは一生に一回位しかないでしょうから、もう心配ありません。

9. A puppy bought as a present for elderly couple with dementia.
認知症の老夫妻のためのブレゼントとして買われた子犬だった。

答 老夫妻にプレゼントを贈った人に、飼ってもらえばいいでしょう。認知症の予防になるかもしれません。


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10. The negative image of Staffordshire Bull Terriers because of their perceived resemblance to Pit Bull-style dogs.
スタフォードシャー・ブルテリアは、ピットブルに外観が似ているのでイメージが悪い

答 確かにあなたのイメージは悪い。そんな理由で犬を捨てるのなら、何をやってもイメージは向上しないでしょう。

以上ベスト10でした。最後に犬の格言を3つ。

・幸せを買うことはできないという奴は、子犬を忘れている。(ジーン・ヒル)

・この世で子犬以上にはかわいい奴がいるとすれば。それは老犬だ。(アルルス)

・子犬は何をやってもかわいい。老犬は何もやらなくてもかわいい。(アルルス)


(注)写真と本文は(ほとんど)関係ありません。


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交番好きなワンコとパブリックコメント


暑い日が続いていましたが、8月19日金曜日から涼しくなりました。この週末は最高気温が30度を切り、快適です。8月20日土曜日の朝の散歩は、久しぶりに川沿いの遊歩道1時間半の標準コース、夕方は合流点を中心とした1時間コースです。


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レイもご機嫌で、夜も快眠です。21日日曜日朝は小雨が降っていましたが、レインコートを来て川沿いの遊歩道の短縮コースを1時間ほど歩きました。途中ボール遊びをしてご機嫌でしたが、待てをかけ写真を撮ったところ、迷惑そうな顔をしました。


2011夏雨2


最近、交番の人たちがレイを可愛がってくれ、おやつを用意していてくれます。交番の前を通ると、レイはためらわず、中に入っていこうとします。嬉しい話ではあるのですが、何か私がおやつをねだっているような気がしてしまいます。でも万が一のとき、交番に駆けつけてくれれば、安心ですね。

話は変りますが、5年ごとの動物愛護法改正に関連して、環境省が8月27日までパブリックコメントを募集しています。8週齢未満の子犬や午後8時以降の犬猫の販売を禁止する案が出されています。私も先日、パブリックコメントをメールで送りました。パブリックコメントについては、次の環境省のURLで確認できます。

環境省ホームページ

前回の改正時には、組織票が入り、8種齢未満の子犬の販売禁止が見送りになったとの話があり、各動物愛護団体も雛型などを用意し、パブリックコメントの送付を呼びかけています。質が問題であるパブリックコメントが数の争いになっているような様相になっているのは残念です。原発のヒアリングや各種の公聴会など、形骸化というより、情報操作という面を強く感じます。

今回の改正案も各担当者が真摯に取り組んでいることは確かなのでしょうが、改善点は各論の提起に留まっています。もう、次の取り組みに向け準備を進める必要がありそうです。データも不足しています。

動物愛護団体の提案にしたがい、雛型を埋めてコメントを送るのもいいことだと思いますが、むしろ、環境省や関係者がどのように現状を認識し、議論しているかを知り、自分で考えてみることこそ重要だと思います。

中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会の議事録は、こちら で確認できます。特に第2回、第4回、第9回の小委員会議事録には目を通しておくべきだと思います。今回首尾良く改正に至ったところで、問題は数多く残されるのは明かだと思います。方向性も明かではないようです。

私たちは、動物たちのひたむきさに答えなければなりません。殺されていく動物の瞳に何が映っているのかに目をそらしてはいけないのだと思います。


2011夏雨3


環境省、ペット業界、愛護団体、そして私たち飼い主たちは、動物達の訴えを受けとめることができのでしょうか。ひたむきな瞳が私たちを見つめています。

『犬の帝国―幕末ニッポンから現在まで―』を読んで

 本書は「イヌを通してみた」近代日本史です。人にとって犬は文化と自然の間に位置し、様々に論じられ、イメージされるとしています。著者によると幕末から明治にかけ、狆や猟犬を除いた日本土着の犬は各家庭に飼われていたのではなく、地域、あるいは道に住んでいる状況にありました。オオカミなど野性に近いものとして排斥される一方、在日欧米人たちは洋犬を持ち込み、時には日本人を威圧しました。大正期になり、日本においても中産階級が興隆し、ようやく各家庭で犬を飼うという習慣ができ、家族並の扱いとなりました。この時期日本土着の犬が見直され、日本犬保存会が設立されました。


帝国の犬
(アーロン・スキャブランド『犬の帝国―幕末ニッポンから現在まで―』岩波書店)


 著者は、犬の純血種(血統)は、英国をはじめとした欧米諸国により、帝国主義、人種主義の影響下で盛んになったこと、欧米各国ともナショナリズムとも結びついたことを論じています。満州事変が勃発した昭和初期には、日本におけるナショナリズム、軍国主義が興隆、日本の犬であるハチ公は、犬でさえ恩義を忘れないとしてイデオロギー教育の一環として取り上げられました。犬の研究で現在も知られている平岩米吉は、当時、犬を利用して恩義を教える教育をすることに異議を唱え、ハチ公は愛情から旧飼い主を慕っていたのだと反論しました。現代のアメリカでもハチ公物語が映画になるのですから、ハチ公の話が忠孝、恩義より普遍的なものを持つのは確かでしょう。むしろ問題は、世の中全体がイデオロギー教育にはまってしまっていたことのような気がします。私たち飼い主は自分たちの経験から恩義でなく愛情により犬が慕ってくれているのを本当は知っているはずだからです。著者が犬を飼った経験がないということが、客観性については強みになっていますが、同時に弱みにもなっているようです。


日本犬のイメージの形成
(日本犬は、桜や富士と写真に撮られ日本のイメージが刷り込まれた。日本犬は日本人同様、優秀で勇猛とされた。現在でも日本犬は恐いというイメージを持つ人がいるのもそのためかもしれませんね)
 

 ハチ公がイデオロギー教育に使われたということは、今までも重ねて指摘されているので、私たちにとって特に目新しいことではありません。しかし、第1次大戦の経験から、各国で戦間期に多くの軍用犬が養成され、第2次大戦で大量に投入された事実は知られていません。しかも家庭で大人になるまで育てられた犬が、続々と軍隊に送られ、国民はそれを銃後の務めと捉えていたようです。日本からも兵士のように激励され戦地に旅立った犬が数多くいたようです。さらに戦況が厳しくなると、食料難、狂犬病、犬を飼うのは贅沢などの理由で国策として畜犬献納運動が盛んになる一方、犬を育て犬の特攻隊を作ろうなどの動きも出てきたことが紹介されています。戦争中数十万頭の犬が犠牲になったとしています。ある厚生省の職員は、雌犬の避妊とともに食犬を奨励したといいます。

 現状分析については、制度派経済学のウェブレンの顕示的消費の概念を用い、犬は伴侶としての要素と商品としての要素を持つものとして議論を展開しています。「流行のスタイル」形成にあたりCMや映画の効果を重視しています。しかし「犬は(中略)、定期的に運動が必要であり、そのことで飼い主が散歩という形で自分の持ち物を見せて歩く機会が生みだされる」とし、顕示的消費の例にあげていますが、実際このように考えて散歩している人は、多数派ではないでしょう。ペットショップの生体展示販売、捨て犬の増加など、犬が商品であることにより生じる問題は重要ですが、総じて現状については表面的な分析に留まっている感じがします。


顕示的消費
(顕示的消費のため、このようなレインコートや服を着せられている犬もよく見かける)


 しかし、本書は、犬好きの人、日本近代史に興味がある人にとって、多くのヒントを与えてくれることは間違いありません。私も血統にあまりにも拘る飼い主や顕示的消費をしているようにみえる飼い主はちょっと苦手です。

ローズマリ・サトクリフのワンコ

中公新書で、小山慶太さんの『犬と人のいる文学誌』が発刊されました。すでに毎日新聞の書評にも取り上げられているので、多くは触れませんが、4章までの前半と後書きは大変面白く読めました。著者の小山さんは、柴ワンコ2頭を飼い、多摩川で迷子の老犬を保護し最後まで面倒をみた、尊敬すべき同志です。老犬に対する優しい眼差し、さらに谷口ジロ―の『犬を飼う』の紹介は胸を打ちます。


犬の舌
(12年後の老犬)

ただ5章以下については、今更『フランダーズの犬』の紹介をされても戸惑いますし、ワイルドの『幸福の王子』にはワンコは出てきませんので、ページ数不足を補ったかのかなという気がしないでもありませんでした。

この本を読んでいて、犬の活躍する児童文学を思い出しました。『ともしびをかかげて』など、ローマ・ブリテン4部作で有名な英国の文学者、ローズマリ・サトクリフの一連の作品には、必ずといっていいほど犬が登場します。サトクリフはよほど犬が好きだったのでしょう。ワンコが出てきても超犬的な大活躍をするわけでもないのですが、作品を奥深く楽しいものにしていることは確かです。

17世紀の英国を舞台にした『はるかスコットランドの丘を越えて』(ほるぷ出版)には、キャスパーという犬が登場するのですが、これは並みの人間以上の活躍をするので、今でも良く覚えています。残念ながらこの本は現在品切れのようです。


太陽の戦士


今日は、代わりに『太陽の戦士』(岩波少年少女文庫)をあげておきます。体に障害を持った少年が、挫折を乗り越え、家族や友人、愛犬の力を借りて大人に成長する物語です。この中で、少年が手に入れたワンコが活躍します。少年とワンコとの出会い、優秀なワンコにしては控えめですが、重要な役割を果たした活躍ぶりが印象に残っています。小学5年生以上、でワンコ好き、物語好きな人にお勧めです。表紙に使われている挿絵もワンコが描かれているようですね。


人と犬


成長の物語と聞いて、レイはけげんな顔をしています。レイに指摘される前に、「現代は、飼主を含め大人とはいえない大人が多い気がします」と言っておきます。私もいつか大人に成長したいと思います。

犬のごかい、プラス3戒

『小箱の庭 ~ねねと♪~』のなびこさんから教えていただいたのですが、東京都が動物愛護読本『犬を飼うってステキですーか?』を発行しました。安易に犬を飼い、何らかの都合で、捨てられる犬が多い現状を訴え、犬の飼主の心構えを説いた内容です。教訓臭もなく、説得力のある好著です。銀行や図書館施策など最近冴えない東京都もがんばっている部署があるようです。

犬好きな人に有名なものに「犬の10戒」があります。これから犬を飼う人、飼って苦労している人には読んでもらいたい内容です。ただ私としては、「犬の10戒」はあまりにも当り前のことにみえます。ワンコというのは、楽しいから一緒に暮らしているので、特に老犬との生活は何かのご褒美のような幸せな時間が流れます。老後の面倒をみるなどという義務ではなく、1日1日が喜びのはずです。一緒に入れるお墓を探している人達もいるようです。


噛まないよ


日本もこれだけワンコやニャンコと幸せな生活をしている人が多いのですから、日本発の「犬と楽しく暮らす10か条」とか、いろいろなものが出てきてもいい時期だと思います。自分自身の10戒を作ってもいいでしょう。「犬の10戒」も多くの人達のコメントでできあがったものだと思います。

「犬の10戒」と我が家の歴代のワンコを見比べているうちに、次のようなものができました。神聖な「犬の10戒」を冒涜していると怒られるかもしれませんが、ワンコとの生活は「戒」だけではなく、一緒に遊べる、心が通い合うという面も大切なのでご理解いただければと思います。以下「犬のごかい、プラス3戒」または「レイの8戒」です。

1. 長い時間怒ったり、罰として抑えつけたりしないで下さい。あなたの評判がさらに落ちてしまいます。ご近所では、わたしのほうがずっと有名で人気があるのですから。

2. 勝手だとか、強情とか、怠け者だとか叱る前に、何か原因があるのではないかと考えてください。たんに飼主に似ただけなのかもしれません。

3.私を信頼して下さい。そのことが私の幸せに大切なのです。しっかりお留守番もします。だから、肉を床において出かけてください。

4. たとえあなたの言葉が分からなくても、時には私に話しかけて下さい。あなたが酔っ払って訳の分からないことを言ったら、私はクレートに逃げ込みますから。

5.どうか覚えていて下さい。私はあなたの手の骨を簡単に噛み砕けることもできるのですが、決して本気では噛まないということを。医療代がもったいないですから。

6.私のことをいつもどんな風に扱っているか、考えてみてください。あなたがしてくれたことを、私は決して忘れません。だからオヤツをください。尻尾くらい振りますから。

7.あなたが私に望んでいることを分かるために時間を下さい。え、「マテ」ですか?

8.老後の面倒をみてください。私は年金に加入していないのです。


食べ物置いておいて

レイはあまりにもつまらないので、こちらをみようともしません。「犬の10戒」は英文から一旦アルルス訳をつくり、手を加えました。


お詫びします


レイが飼主に代わってお詫びしています。こんな飼主で皆さんごめんなさい。

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プロフィール

アルルス

Author:アルルス
レイは2008年2月7日生まれの5姉妹の長女?です。
今のところ社交的、外出大好きですが、意外と慎重なところがあります。

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